晶文社

月に一度チェックするサイトに「晶文社ワンダーランド」がある。
http://www.shobunsha.co.jp/
新刊情報、トピックスはもちろん、石田千さんの読み物が楽しみだ。
今月の更新で、読み物コーナーに新連載が3つも始まった。
1つは雑誌sumus(スムース)でおなじみ荻原魚雷さんによる「近眼時計」。
1つは石神井書林・内堀さんの「古本屋雑記帖」。
最後は坂崎重盛さんの「庭の味方」。
3つとも各人のテイストたっぷりで読み応えがある。
荻原さんの文章は各種雑誌やメルマガでいくつか読めるが、まとまったものとしてはスムース文庫「借家と古本」(現在版元品切)がある。
今回の新連載も古本を絡めつつ進む。
第1回は「青年と中年のあいだ」は「老い」について。中村光夫のエッセイという切り口が意外だった。
内堀さんは古本屋として出会う「古書」のエピソードが、書影とともに語られる。植草甚一旧蔵書という、晶文社サイトにふさわしい話題から始まる。
坂崎さんは東京モノ散歩モノと思いきや、「庭」についてだ。「造園家」という職歴が以前より気になっていたが、意外や「造園空間」についての言及は初めてのようだ。
さあ、これでますますこのサイトの更新が楽しみになったぞ。