1位!

先日「浅野屋」での飲み会に行く際、東京堂書店の前を通った。
ウィンドウをチラッと見ると、オオッ、坪内祐三さんの「極私的東京名所案内」が1位になっている!
この本は、本好きの情報探求誌「彷書月刊」の発行元である「彷徨舎」による単行本だ。「彷書月刊」20周年記念として、かつて同誌に連載されたものがまとまった。
この連載は10年ほど前のようだから、坪内さんの中でも初期の仕事と言えるだろう。後の「靖国」や「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り」に繋がるようだ。
単行本としては小ぶりな函付きの新書版サイズ。
本多正一さんによる写真の函が青くてとてもきれいだ。
その青い函から黄色の本体をスッと出す。
うーんカッコイイ装幀だ。
いい意味で「坪内祐三」「彷書月刊」とは思えない佇まい。
私の勤務店は「彷書月刊」には目録や広告を載せるなど、古書店としては直接の関係はないが、私自身は一読者として購入している。
仕入れで時々バックナンバーが入ると思わずキープして、じっくり読む。
それにしても毎号特集を組んで20年。スゴイに尽きる。
コンテンツはたっぷりあるはずだ。
これを機に単行本が次々出るといいなあ。期待したい。