連日はっきりしない天気が続いている。雨も多いし、以前の夏日が嘘のように肌寒い。雨の予報がある限り、朝の時点でやんでいても、均一台が外に出せない。
ですが、日曜から雨もあがるようです。ぜひ古書会館へお出でください。鯉昇師匠の落語会、予約が80名を超えたようです。まだ対応できますので、行くと決めた方はお早めにご予約を。
美篶堂さんと八朔ゴムはんさんのワークショップもまだ僅かに空きがあるようです。定員を多少超えても対応できるようですし、飛び込みでも大丈夫なようです。もしくは2コマ連続が無理な方は、個別でも受けるようですので、ご相談ください。消しゴムはんこ、製本ともそれぞれ受講したことがありますが、なかなかいい体験でした。完成した喜びは格別です。
企画展示の関連講演会「モダニスト佐野繁次郎の装幀について+佐野本の集め方」(日曜午後1時)と黒岩比佐子さんの講演「編集者・国木田独歩と謎の女写真師」(日曜午後4時)はともに予約不要です。お時間までにご来場ください。


千代田区立図書館では神保町の古書店による展示ブースがあります。月代わりで各書店が、それぞれの取り扱い分野からテーマをもって展示します。今月は東京古書会館で開催される「アンダーグラウンド・ブック・カフェ 地下室の古書展」の担当。併催企画展示「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展のプレ展示として、同展の企画者である林哲夫さんの企画・出品にて「佐野繁次郎の装幀展」を開催中です。

としょかんのこしょてん VOL.12 
佐野繁次郎の装幀本
展示期間:5月1日(金)〜6月4日(水)
会場:千代田区立図書館

2005年に開かれた佐野繁次郎の回顧展以来、その画業とともに装幀本に対する評価もますます高まっています。佐野繁次郎は明治33年(1900)に大阪に生れました。15歳のころ佐伯祐三と知り合ったのをきっかけとして油絵を描きはじめます。二科展に初入選した翌年(1930)より装幀を手がけ、とくに一連の横光利一の著作では、前衛と伝統がせめぎあう新たな境地を開いています。敗戦直後の出版ブームから高度成長時代においても、一目で佐野本と分かるような印象的なデザインで数多くの作品を飾りました。今回は佐野の装幀を六つのカテゴリーに分け、代表作を展示するとともに『銀座百点』と佐野アルバムのコーナーを設けました。
 本展示は「アンダーグラウンド・ブック・カフェ Vol.11」(6月1-3日 東京古書会館)の併催展示「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展(同日程)のプレ展示となります。