エリカ(飯田橋)

白山通り脇にある西神田の「エリカ」が、店主が亡くなった後、休業したままなのは何度も触れた。今現在もカーテンが降りたままで開く気配はない。もうひとつのエリカ(ランチョン横を入った先)は盛業中である。
「エリカ」には飯田橋店があることは、常盤新平さんの「東京の小さな喫茶店」(世界文化社 平6)で知っていた。その飯田橋「エリカ」について、塩山芳明氏の「日刊漫画屋無駄話」に閉店の記事を見つけた。
>漫画屋無駄話 其の2106 『・・・事務所近くの中高年専用喫茶店、「エリカ」が19日で突如閉店と。神保町に行かない日の、食後の読書場が消滅。・・・』('07.1/17)
>漫画屋無駄話 其の2112『・・・「エリカ」の取り壊し開始。コーヒーはまずいが、BGMを流さない貴重な喫茶店だった。仕方なく九段下の「壺屋」へ。450円と50円コーヒーが高く、女特有のいじましさと、BGMがうるさいよ。』('07.1/25)
 残念ながら、閉店後は一気に取り壊しになったようである。閉店の理由はわからない。飯田橋店はあいにく行く機会が無かったが、塩山氏の過去の日記(かなりの頻度で登場する)や常盤さんの本から想像するに、西神田店と同じく、オジサン達に愛された渋い喫茶店だったようだ。