大晦日

結局12月もこの日記をほとんど書けずに終わろうとしている。昨年も12月はほとんど書いていない。なんやかんやで人並みに忙しい。おまけに数日前から家族が風邪でバタバタ倒れ、ついに私の番。皆の体温が徐々に下がっていく中、一人上昇中。こんな風に新年を迎えるのは初めてだ。
せめて今年最後の更新に、年末ギリギリに刊行された本をひとつ紹介しよう。『幻影城の時代』である。ミステリーの世界での影響はもちろん、古書の世界でも様々な逸話、伝説を残している雑誌であり、その発行者である「島崎博」氏に迫った労作である。回顧編では「幻影城」から巣立ったり、当時読者だった作家、研究者の回想を。資料編では島崎氏へのインタビューなど、充実した内容。古書の世界に非常に密着した内容なので、ミステリーに興味がない人でも興味深く読めると思う。
来年もよろしくお願いいたします。