ガロ、材木屋解体

昨日、神保町の裏手を自転車で走っていると、解体のためと思われる囲いが目に止まった。ああ、ついに。
そう、あの「ガロ」編集部・青林堂がかつてあった材木屋が解体されるのだ。近づいて玄関を見ると移転云々の張り紙。時々この近辺を通るが、以前はこの場所に似つかわしくないくらい立派な材木置き場があったりした。それらはここ数年で大きなビルに建て変わった。「ああ、ついに」というのも、この材木屋さんも古い2階屋を残し、事務所や倉庫のほとんどはすでに無くなっていたからだ。材木屋さんだけあって、1階倉庫部分は異様に天井が高く、その隅に細く急な階段が2階へと伸びている。「東京人」の神保町特集に松田哲夫さんだったか、その当時の編集部の様子を書いていたような。その階段には返品がズラリと積まれていたとか。
ここ数年の再開発の波は、バブル期よりもはるかに進む神保町界隈。むしろ今まで残っていたのが奇跡的かもしれない。

今朝再び通ると、バリバリと解体作業の音が聞こえた。おそらく数日で更地になるだろう。