いっぷく

昨日、書肆アクセスにて「彷書月刊」10月号を求める。特集は「いっぷく」。つまり「煙草」。ゴールデンバット発売百年ともある。表紙がミドリできれい。装幀は奥定泰之さん。フリーペーパーになった「早稲田文学」なども手がけられている方。表紙がツルっとなってから益々いい感じ。
さて特集で目を引いたのは、編集部による記事の「いっぷく一銭 天狗の末裔」である。白山通りの水道橋に程近い「かつ吉」と「菩提樹」という飲食店のオーナーは、「天狗煙草」岩谷松平のお孫さんというのだ。筆者=なないろ文庫・田村さんは、その店にある「天狗煙草」の看板から、何らかの関係があると思い、取材されたようだ。私もその2店の前はよく通り、「菩提樹」という変わった店名が気になっていたが、まだどちらの店も入ったことがない。
この岩谷一族は色々な方がいるようで、ミステリ雑誌「宝石」や詩集を出した岩谷書店・岩谷満もいるという。なないろさんは「・・詳細不明。どなたかご教授下さい」としているが、あの「宝石」の版元であるし、恐らくミステリ方面では多少言及されているのではないだろうか。詩でも「現代詩叢書」や「ゆうとぴあ」「詩学」という雑誌を出しているし。