新書

久しぶりに本を一気に読んだ。本を買ってから、地下鉄のホーム、電車の中、家のトイレの中、子供が寝た後に・・・と、ほぼ一日で読めた。
「芸術とスキャンダルの間」(大島一洋講談社現代新書
大島氏はマガジンハウスの元編集者。嵐山光三郎さんの著書にしばしば登場する。
漫画の「ギャラリーフェイク」も好きだし、古書店員としてこの手の「古物」本は好きだ。様々な事件を上手にまとめてある。真贋は当然立場によって正反対の内容になるが、著者の冷静な筆致で状況がわかりやすい。引用も巧みで、読みたくなる本がたくさんできた。 古書の世界もそれなりにミステリアスなことがあるが、美術(絵画・骨董)の世界に比べれば何といっても金額のケタが違うし、かわいいもんである。