高島野十郎展

店を閉めた後、総武線三鷹まで。駅前のビルにある三鷹市美術ギャラリーで「高島野十郎展」を見る。8時まで開館(入場は7時半まで)というのが嬉しい。
初期は岸田劉生ゴッホの影響を受けながら、写実の度合いが高まって行く。風景でも人物でも果物でも、執拗に書き込まれ、どことなく湿気を感じる。最後の2部屋がライフワークである「蝋燭」と「月」。月や蝋燭の光よりも、その周りの暗闇が気になる。
小規模な会場であるが、濃密な展示であった。
帰りに西荻窪で下車して音羽館へ。お客さんがひっきりなしに出入りしている。ちょうど店主のHさんがいらしたので、近況報告と色々お話を。外で話していると、常連さんがHさんに挨拶された。Hさんはそのお客さんに私を紹介するのだが、なんと著名な作家さんだった。なぜか私の勤務する店を知っておられ、行った事もあると仰るので、冷や汗をかく。