大市

昨日は古書会館で全古書連の大市があった。年に一度、この時期に行われる大規模な市。東京と別の都市(大阪、京都、名古屋)が交代で開催し、東京は2年に一度担当する。全国から本や人が集まり、古書会館を地下から上まで本が埋め尽くす。
今朝は車でその落札品を取りに行く。昔は置き場に困るほど買ったこともあったが、今はいたって控え目に必要なものだけを。買ってきた本は、出来るだけ早く状態をチェックする。「事故」といって、例えば書き込みや破れ、ムレなど現品の状態が悪い場合は返品や値引きが出来る。(出品封筒に記載が注意書きがあれば別。)早速、蔵書印や書き込みがいくつか見つかった。
大市は古書業界の現状をよくあらわしている。かつてサブカルというジャンルはほとんど無かったが、年々そのスペースは拡大し、高額品も続出している。それを目当てにしている店も多くなってきている。またかつての花形であった全集叢書類は量も価格も入札者も減る一方。各ジャンルの配置は長く変わっていないが、いずれ見直されるだろう。